庭づくりで日陰はどう作る?快適性を高める方法
計画的な日陰づくりで、夏も快適に過ごせる庭を実現する
この記事のポイント
日陰は”あと付け”より”計画に入れておく”方が、コストも見た目も結果的に得です。
正直なところ、「ウッドデッキだけ作って終わり」だと、夏の日中は誰も出ない”熱々スペース”になりがちです。
迷っているなら、「どこに・何人ぐらい・いつ座りたいのか」を1つ決め、その条件に合う日陰の作り方(シェード・テラス屋根・木・ガーデンルームなど)を選んでいくのがおすすめです。
今日のおさらい:要点3つ
- 日陰は「座りたい場所から逆算して、上からの直射と横からの西日をセットで遮る」設計が基本。
- シェード・テラス屋根・樹木・スクリーンなど複数の方法を組み合わせて、方角と時間帯に合った日陰をつくる。
- 完璧を目指さず、まずリビング前に家族分が座れる日陰を1か所つくり、実際の使用感を確認してから次を考える。
この記事の結論
一言で言うと「庭に日陰を作るなら、”座る場所から逆算して、上からの影+横からの影+風の抜け”をセットで設計する」のが最も効果的です。
最も重要なのは、「昼に使いたい場所は、真夏の直射が当たらない」状態にすることです。具体的には、①南~西の高い太陽を遮る上部の日よけ(シェード・テラス屋根・木の枝)、②夕方の西日をカットする縦のスクリーン、③風が抜けるレイアウト、を組み合わせます。
失敗しないためには、「おしゃれなタープを張る」の前に、①方角と太陽の動きを確認する、②”日陰にしたい時間帯”をはっきりさせる、③”屋根型””布型””樹木型”の日陰を予算とメンテナンスで選ぶ、この3ステップを踏むことが大切です。
なぜ「日陰のない庭」は使われなくなるのか
夏の「ウッドデッキ放置問題」
正直なところ、”デッキ=外のリビング”のはずが、夏は誰も出ない”飾り”になっている家は少なくありません。理由はシンプルで、「日陰がない」「風が抜けない」「照り返しが強い」の3つが重なっているからです。
「見た目優先」で日陰のことを後回しにする
よくあるのが、先に芝生とデッキ、花壇で「見た目の庭」を完成させ、使い始めてから「日陰が欲しい」と気づき、後付けのタープやパラソルが増えて、結果的にごちゃっと見えるというパターンです。
実際の事例
「実は、最初は”パラソル1本あれば何とかなる”と思っていました」とのこと。夏の昼、パラソルを立てるとその周辺だけは日陰になります。
しかし、日差しの角度が変わると、テーブル半分はすぐに日なたになり、「日陰を追いかけて椅子を動かす感じで、落ち着いて座れなかったんです」と悩まれていました。
このケースでは、のちにテラス屋根+サイドシェードを追加して、「座る場所全体が安定して日陰」という状態に変えたことで、利用頻度が大きく変わったそうです。
「木があれば日陰になる」は半分正しくて半分間違い
木陰は気持ちよく、見た目にもやわらかい日陰です。ただし、成長するまでに数年かかる、落葉や剪定の手間が増える、夏の真上からの強い日差しは葉の隙間から抜けやすいといった側面もあります。
実際の事例
「正直なところ、”リビング前に木を一本植えれば、それで日陰は足りる”と思っていました」とのこと。植栽直後は、まだ樹高が低く、影が地面に小さく落ちるだけです。
真夏の昼、大窓の前は相変わらずギラギラでした。数年後、木は大きくなって木陰自体はできたのですが、落葉の掃除、毛虫の処理、隣家への枝の越境という”手間の影”も同時に増えてしまったそうです。
「実は、”木+シェード”という組み合わせで、最初から計画しておけばよかったと感じました」と、振り返られています。
日陰の作り方①:人工的な日よけで「今すぐ」涼しくする
シェード・タープで「上からの直射」をカットする
シェードやタープは、「いまある庭」に比較的手軽に日陰を足せる手段です。
メリット
- 費用を抑えやすい。
- 使う季節だけ張って、オフシーズンは外しておける。
- 張り方・角度で日陰の範囲を調整しやすい。
デメリット
- 風・台風対策として取り外しの手間が必要。
- 張り方が甘いと、バタつきやたるみが出る。
実際の事例
「実は、費用を抑えたかったので、まずはホームセンターのタープから始めました」とのこと。南面デッキの一部に、外壁とフェンスを使って三角形にシェードを張りました。
影の位置を見ながら角度を少しずつ調整しました。「完璧な日陰ではないけれど、真夏でも”5分で退散”ではなく、”30分ゆっくり過ごせる”庭になった感覚でした」と、大きな改善を感じられたそうです。
行動ポイント
- 広く浅い日陰をつくるなら、できるだけ高い位置から広い面積で張る。
- 午前か午後か、どの時間帯を一番涼しくしたいかを決めて角度を決める。
テラス屋根・オーニングで「常設の日陰」をつくる
テラス屋根やオーニング(可動式の屋根)は、日よけ+雨よけ、洗濯物干しスペース、リビングの延長の「半外空間」として機能します。
メリット
- 毎回設置・撤去する手間がない。
- 雨の日も使える実用性の高さ。
- シェードよりも風に強く、安心感がある。
デメリット
- 初期費用がかかる。
- 外壁への固定や建ぺい率など、条件の確認が必要。
縦のスクリーン・シェードで「横からの西日」をカット
上からの影だけでは、夕方の西日や低い角度の光は防ぎきれません。
- フェンスに取り付けるロールスクリーン
- 可動式のサンシェード
- 植栽と組み合わせた”緑のカーテン”
など、縦方向の影を足すと、体感温度が一段変わります。
実際の事例
「よくあるのが、上からのオーニングだけ付けて、”夕方まぶしい”問題が残るパターンでした」とのこと。西側フェンスに、腰高~頭上までのスクリーンを設置しました。
「夕方の食事時に、”眩しくてカーテンを閉める”ことが減り、外の景色を楽しみながらご飯を食べられるようになりました」と、大幅な改善が見られたそうです。
日陰の作り方②:樹木・植栽で「やわらかい影」を育てる
シンボルツリー+下草で「半日陰」を作る
木陰は、人工物にはない”揺れる・透ける影”が魅力です。
ポイント
- 落葉樹なら「夏は日陰・冬は日向」という機能を持たせられる。
- 常緑樹なら、1年中目隠しと日よけを担える。
- 下草や低木を組み合わせると、地面の照り返しも和らぐ。
実際の事例
「正直なところ、外構費用を抑えるために、最初は”木なし”でスタートしました」とのこと。ガラス越しに、夏の強い光が床に落ちていました。
エアコンの効きもいまひとつでした。2年目、リビング前に高さ2.5mの落葉樹を1本植栽しました。
「翌夏、窓辺の床が”じりじりしない”ことに気づきました。木陰に映る葉っぱの揺れを眺める時間が、ちょっとした癒やしになりました」と、心理的な効果も感じられたそうです。
パーゴラやアーチで「半屋根+ツル植物」の影を作る
パーゴラやアーチは、構造物と植物を組み合わせた日陰づくりです。
- 木製・アルミ製のフレームに、ブドウ・フジ・ツルバラ・クレマチスなどを絡ませる。
- 夏は葉が茂って日陰を作り、冬は葉が落ちて日当たりを確保。
メリット
- 見た目の雰囲気が良く、庭の主役になりやすい。
- 植物の成長に合わせて、影の密度が変化する楽しさ。
デメリット
- 定期的な剪定・誘引が必要。
- 落葉・花がらの掃除が増える。
ケースによりますが、「デッキの一部にだけパーゴラをかけて、そこを”特等席”にする」という使い方もよく見られます。
樹木と人工日よけの「いいとこ取り」をする
“木かシェードか”の二択ではなく、以下のような役割分担をすると、季節による日差しの変化や成長に伴う影の変化にも柔軟に対応できます。
- シンボルツリー :視線カットとゆるい木陰
- テラス屋根・シェード :しっかりした日陰と雨よけ
「最初は、”自然な木陰だけで何とかしたい”と思っていました」とのことですが、実際は成長に時間がかかるうえ、猛暑日には木陰だけでは足りない日も出てきたそうです。
「実は、”木陰+シェード”の両方を使う方が、日によって使い分けできて現実的だと感じています」と、両立させることの大切さを実感されています。
よくある質問
1. 庭の日陰はどのくらいの面積が必要ですか?
家族がよく過ごす人数分の椅子・テーブルが無理なく置ける範囲(目安3~6㎡)を、しっかり日陰にできると使い勝手が格段に上がります。
2. 木とシェード、どちらを優先すべきですか?
「今すぐ夏をしのぎたい」ならシェードやテラス屋根、「長期的な景観と癒やしも重視」なら木も組み合わせるのがおすすめです。どちらか一方に絞る必要はありません。
3. 落葉樹と常緑樹、日陰にはどちらが向いていますか?
夏の暑さ対策+冬の日当たり確保を両立したいなら落葉樹、1年中目隠し・日よけを重視するなら常緑樹です。目的に合わせて選びましょう。
4. 日陰を作ると庭が暗くなりませんか?
全体を暗くするのではなく、「過ごしたいゾーンだけしっかり日陰」「他は明るく」のメリハリをつければ大丈夫です。透け感のあるシェードや高めの位置に屋根を付けると圧迫感も減ります。
5. 予算が限られている場合、何から始めればいいですか?
まずはホームセンターやネットで買えるシェード・タープで”試しの日陰”を1か所つくるのがおすすめです。その使用感をもとに、将来的なテラス屋根やパーゴラを検討すると失敗が減ります。
6. 子どものプールやBBQ用に日陰を作るには?
プールは真夏の午前~昼、BBQは夕方~夜に使うことが多いので、その時間帯の太陽の位置を意識してシェードの角度や位置を決めると、実際の使い勝手が良くなります。
7. 迷っているなら、まずどこに日陰を作るべき?
一番長くいる場所(多くはリビング・ダイニング前のデッキやテラス)の外側です。そこに”家族が座れる分のしっかりした日陰”を1か所作るのが、満足度の高い順番です。
まとめ
庭に日陰を作るカギは、「どこで・何人で・何をして過ごしたいか」から逆算して、上からの直射と横からの西日をコントロールする設計に切り替えることです。
正直なところ、”木だけ””タープだけ”では限界があります。シェード・テラス屋根・樹木・スクリーンを組み合わせて、「今すぐ」と「数年後」の快適さを両立させると、夏の庭時間がぐっと現実的になります。
「こういう人は今すぐ相談すべき」なのは、①すでにあるデッキが暑くてほぼ使われていない人、②小さな子どもやペットを外で遊ばせたい人、③洗濯と庭時間の両方を外で済ませたい人です。「この状態ならまだ間に合う」のは、外構計画中・植栽前の段階の人で、その場合は”座る位置を先に決めてから日陰の作り方を選ぶ”のがおすすめです。
庭彩工 – あなたの暮らしに彩りを添えるお庭づくりのパートナー 🌿💚

***
庭彩工〜にわざいく〜
自由なお庭づくりで、暮らしに彩りと癒しを。
造園・外構・エクステリアのご相談はお気軽にどうぞ。
📍〒462-0001
愛知県名古屋市北区六が池町50-2
📞 052-990-2468(受付時間 10:00〜18:00)
🌐 https://niwa-zaic.com